2010年度助成研究SUBSIDY WORK

(50音順・敬称略)

研究者所属および氏名 研究テーマおよび研究概要
富山短期大学専攻科
食物栄養専攻


田渕 英一
「発芽玄米摂取によるアレルギー性鼻炎に対する治療効果の検討」
通年性アレルギー性鼻炎を有する子どもを対象に、医学的検査やアレルギー自覚症状の他に、生活習慣、食生活習慣およびQOLに関するアンケート調査を実施して、発芽玄米長期摂取によるアレルギー性鼻炎治療効果を多角的・総合的に検討する。

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東北大学病院
障害者歯科治療部


後藤 申江
「味の嗜好と咀嚼状況に関する研究-小児と成人での比較検討-」
「好き」という嗜好が食品の咀嚼状況とどのような関連をもつか、咀嚼回数と嚥下までの時間に関し検討を行う。そして背景要素として小児と成人の状況を比較し、嗜好と咀嚼の特徴をとらえ、咬むことを促す必要性や新たな方法を探る。

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東京慈恵会医科大学
総合健診・予防医学センター



和田 高士
「朝食の欠食・むらはメタボリックシンドロームを発症させるのか?」
朝食の摂取有無のみならず、朝食を摂取をしたりしなかったりという不規則も加えて、生活習慣病の代表ともいえるメタボリックシンドロームの発病への影響を検証し、朝食の意義を明らかにする。


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東京医科歯科大学医学部
臨床教育研修センター・神経内科


山脇 正永
「「おいしさ」の客観的評価方法の開発:脳機能からみた「おいしさ」の解明」
研究者らは、現在までに嚥下運動時の脳機能活動を明らかにしてきた。「おいしさ」についての、食べる側のヒトの知覚・感覚に関する客観的な評価方法は存在していない。本研究では、「おいしさ」の脳内表現を明らかにして、その客観的評価方法を確立することを目的とする。その際に、官能評価を用いた心理的尺度とともに解析する。さらに、高齢者を含めた嚥下障害患者が「いつまでもおいしく食べられる」食品の開発につながる基礎的データを得る。
公立大学法人青森県立保健大学
健康科学部栄養学科


藤田 修三
「新素材「もち小麦」を用いたお餅をはじめとする加工食品のグリセミック指数(GI)測定と、エビデンス蓄積による食からの高齢者健康支援」
申請者らは、先の研究で「もち小麦餅」が、通常の「もち米餅」に比べて、食べやすく、飲み込みやすい食品であることを明らかにした。そして今後の課題として、もち小麦のGI測定をあげている。例えば、もち小麦餅はGIの低いこと等が予想され、そのことは血糖値とインスリン分泌量の変動が少なく、高齢者の健康維持に役立つ。飲み込みやすさに、もち小麦の新しいエビデンスをさらに積み重ねれば、高齢者の健康維持にとって、価値のある食材になる。



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中村学園大学短期大学部
食物栄養学科


津田 晶子
「食生活における異文化間コミュニケーションと語学ニーズ分析」
日本に長期的に滞在する外国人を対象に、宗教や文化などによる食生活の違いが、どのように学校・職場・家庭生活での言語コミュニケーションに影響を与えるか、調査を行い、①食育ハンドブック作成による情報提供②食育を通じた国際交流を提案し、地域の国際化に貢献することを目的とする。


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東北大学大学院医学系研究科
先進漢方治療医学講座


武田 卓
「思春期女性の月経前症候群(PMS)・月経前不快気分障害(PMDD)の現状と食習慣との関連についての検討」
PMS・PMDDは思春期女性のQOLを著しく障害するが、抗うつ薬といった薬物治療は困難であり、有効な治療を行いがたい現状である。本研究ではPMS・PMDDと食習慣との関連を解析し、食習慣改善からの教育プログラム開発を目標とする。


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久留米大学医学部
地域医療連携講座(心臓・血管内科)



足達 寿
「習慣的なコーヒー摂取は、心拍数を減少させ、全死亡を低下させる」
コーヒーの摂取量が多い人ほどメタボリック症候群の有病率が少ないことが幾つかの疫学研究で示されてきたが、メタボリック症候群の有所見者は血中インスリン値が高い人が多いため、高心拍数である人が多い。そこで、住民検診受診者を10年間追跡調査し、習慣的なコーヒー摂取と心拍数、全死亡の関連を疫学的に検討する。



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