◇助成研究評議委員

◇助成研究評議委員

農林水産省が世界で初めて創出した「もち小麦」の、加工食品への応用が期待されている。日本人が粘性食品を好むことはよく知られており、「もち小麦お餅」も開発されている。しかし、高齢者にとっては、「飲み込みやすさ」と同様に「血糖値への影響」も重大な問題である。
　もち小麦から作られたお餅のグリセミック指数の測定は、新食材・もち小麦の普及には欠かせない研究といえよう。エビデンスが蓄積されれば、もち小麦お餅を用いた「飲み込みリハビリテーション」への応用も可能で、研究のさらなる広がりも期待できる。

◇助成研究評議委員

◇助成研究評議委員

「もち小麦」というユニークな新素材を用いた興味深い研究である。通常の「もち米餅」と比べて、味やテクスチャーはどうなのか、グリセミック指数（GI）はどの程度低くなるのか、高齢者用あるいは耐糖能異常者用の餅としての活用が可能か、その加工特性に関する情報発信に期待したい。