研究者所属および氏名 |
研究テーマおよび研究概要 |
【チャレンジ部門】 京都大学大学院農学研究科 生物資源経済学専攻
野間 万里子 |
「1910-20年代の牛肉普及・拡大に見る健康意識と食の楽しみ」 |
たんぱく質に富み健康に寄与するとともに現在でもごちそうとして喜ばれる牛肉が、消費社会の萌芽期にどのように普及・拡大したのかを解明する。量的把握のみならず質的差異にも着目し、人びとの健康意識や食の楽しみとの関連も明かにすることで、これからの食のありかたを考える歴史的視座を社会に提供することを目指す。
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【チャレンジ部門】 聖マリアンナ医科大学 内科学 (代謝・内分泌内科)
寺島 優子 |
「持続血糖モニタリングシステムを用いた2型糖尿病患者における玄米、もち米玄米の有用性検討」 |
糠には食物繊維やMg、GABA等のインスリン抵抗性を改善する成分が含まれる。玄米食が糖尿病予防に効果的との疫学報告もあるが、糖尿病の血糖管理に有用か否か未検討である。本研究は糖尿病患者を対象に、玄米、もち米玄米摂取時の血糖とインスリンの変動を白米の場合と比較し、両食材の有用性とその機序を検討する。
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【一般部門】 静岡県立大学 食品栄養科学部 臨床栄養管理学研究室
佐久間 理英 |
「若年者における日常的なリン摂取量の評価および高リン摂取をもたらす食事内容の検討」 |
高リン摂取は血管の機能障害の誘因となるが、摂取量の詳細は明らかではない。本研究は、リン摂取量の増大が懸念される若年者において日常的なリン摂取量を評価すると共に、高リン摂取を招く食事内容を明らかとすることで、血管障害によって生じる各種疾患の予防に寄与することを目的とする。
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【一般部門】 お茶の水女子大学大学院 応用栄養学研究室
齋藤 あき |
「家庭における子どもの存在が成人女性の食生活に与える影響」 |
23~44歳の日本人既婚女性にとって5歳以下の子どもの存在が、食物選択にどのように関連しているのかを横断的に明らかにする。本研究は、家庭における子どもの存在が成人女性の食物選択へ与える影響を探索的に検討することにより、家庭環境を考慮した食育活動の提案のための重要な根拠となることを目指す。
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【一般部門】 東京医科歯科大学大学院 保健衛生学研究科 小児・家庭発達看護学分野
弓気田 美香 |
「食物アレルギーのある子どもを持つ母親の育児ストレスと抑うつ」 |
本研究の目的は、食物アレルギーの子どもを持つ母親の育児ストレスや抑うつの要因を明らかにすることである。また、父親をはじめとするソーシャルサポートや医療従事者からの生活指導や栄養指導の有無との関連を明らかにすることで、食物アレルギーの子どもの母親への支援の一助とすることである。
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【一般部門】 信州大学大学院
百武 愛子 |
「家族共食の頻度が思春期児童の抑うつ傾向に与える影響」 |
家族そろって行う食事が思春期児童の抑うつ傾向に与える影響を検討する。思春期の抑うつ状態は成人期への鬱病に移行することも報告されている。本邦ではまだエビデンスの少ない家族との共食と児童の心の健康の関連を明らかにすることは予防医学的に意義深く、今後の効果的な公衆栄養活動を行うための根拠となり得る。
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【一般部門】 山梨大学医学工学 総合研究部健康・生活支援看護学講座
宮村 季浩 |
「認知症の人は何を「おいしい」と感じているか」 |
認知症の人の嗜好の変化を明らかにすることにより、介護負担軽減につながる料理、食材、調理法、調味料に関する知見を得る。特に、認知症の人がどのようにおいしいと感じているか、料理、食材の写真付きメニューを用いたインタビューにより、本人が自覚していない情報を収集し、認知症の人や介護者のQOLを高めるための食生活について検討していく。
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