研究者所属および氏名 |
研究テーマおよび研究概要 |
浜松医科大学医学部附属病院 栄養部
白井 祐佳 |
嚥下障害患者のための栄養剤の粘度調整方法の確立 |
栄養剤の粘度調整方法を比較検証した研究は限られており、適正な粘度調整方法やその特徴は不明である。そこで、本研究は栄養剤の適正な粘度調整方法を明らかにすることを目的とする。
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東京工科大学 医療保健学部 臨床検査学科
榎本 みのり |
夕食のタイミングがその後の睡眠・代謝機能に与える影響の解明と最適化の提案 |
就床直前の夕食摂取はその後の睡眠の質低下や代謝障害と関連するが、食後血糖動態の寄与は明らかでない。また睡眠と夕食との最適な時間間隔の定量的評価もなされていない。本課題では 4 日間の食事介入実験での持続血糖モニタリング、睡眠脳波、糖負荷試験による客観的評価から機序解明と最適な夕食のタイミング提案を行う。
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福岡女子大学 国際文理学部 食・健康学科
森田 理恵子 |
低濃度食塩溶液におけるうま味物質活用効果に対する季節の影響:夏季と冬季の比較 |
汁物の減塩を想定し、低濃度食塩水溶液にグルタミン酸ナトリウム(MSG)を添加した試料溶液の官能評価を夏・冬に同じ対象者に対して実施し、MSG のおいしさ向上効果に季節が影響するか明らかにすることで、減塩された食環境整備の発展や、より効果的な味覚・減塩教育の開発に貢献できるエビデンス獲得を目指す。
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三重中央医療センター
梅原 健 |
シリンジを用いたとろみ調整食品の新たな攪拌方法の検討 |
スプーンを用いたとろみ調整食品の攪拌では乳製品や濃厚流動食は10分以上を要し、介助者の負担であり改善が急務である。応募者は予備的実験にてシリンジを用いて攪拌を行った場合、1分程度でとろみの調整が可能であった。本研究は、シリンジによる攪拌方法が、スプーンと比較し短時間で調整が可能か検討することである。
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朝日大学歯学部 口腔病態医療学講座 障害者歯科学分野
前田 知馨代 |
食品に増粘剤を添加すると塩味強度はどの程度低下して感じるのか |
摂食嚥下障害者の誤嚥リスク軽減のために食品に付与する増粘剤が、味神経応答を抑制することを動物実験で示してきた。本研究では、ヒトでは、どの程度味覚感受性が低下するのかについて、特に、高血圧に関与する塩味物質に焦点をあてて検討する。
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信州大学医学部附属病院 臨床栄養部
髙岡 友哉 |
日本人2型糖尿病患者の自己申告による食事評価の申告誤差に関わる要因の検討 |
食事と疾患の関連は食事評価の正確性(申告誤差)に依存する。食事評価の申告誤差は調査方法や対象者特性が影響する。糖尿病患者の申告誤差の程度やその関連要因の検討が不十分であり、食事療法を検討する上での障壁である。2 型糖尿病患者における自己申告による食事評価の申告誤差を評価し、その関連要因を明らかにする。
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鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 小児歯科学分野
伴 祐輔 |
リズム要素を加えたガムトレーニングの有効性に関する研究 |
咀嚼とは「歯・舌・口腔周囲の筋肉」が複雑に連携するリズミカルな協調運動である。食べ方に問題を抱える子どもはこのリズムが不安定である。本研究では、咀嚼力向上に有効なガムトレーニングにメトロノームを併用してリズムの要素を加え、咀嚼リズムの安定化を目指す新しいトレーニングの有効性について検討する。
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群馬大学 共同教育学部 家政教育講座
町田 大輔 |
中・高等学校での家庭科教育の男女共修化による男性の食生活への長期的影響の評価:パイロット・スタディ |
本研究では、1989年の学習指導要領改訂により中・高等学校での家庭科教育が男女共修化したことによる、男性の食生活への長期的影響を評価する。共修化された前後に中高生であった1971~1982年度生まれの男性を対象とした食生活に関するWeb調査を行い、食生活に関する調査項目について年度ごとに統計量を記述する。
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公立大学法人九州歯科大学 歯学部 総合内科学分野
小森田 祐二 |
ビタミンD摂取量・血清25(OH)ビタミンD濃度と口腔機能低下症の関連 |
一般内科通院患者を対象とした横断研究において、ビタミンD摂取量・血清25(OH)ビタミンD濃度と口腔機能低下症、その構成因子(咬合力、口腔乾燥、舌圧、嚥下等)との関連を明らかにし、口腔機能低下症ハイリスク高齢者の同定、早期発見、早期介入を目指す。
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