【チャレンジ部門】
名古屋文理大学 健康生活学部 健康栄養学科 平塚 ちあき 「尿中水溶性ビタミン排泄量を生体指標とした要介護高齢者の水溶性ビタミン栄養状態の評価」 ◇助成研究評議委員 ビタミンB群やビタミンCなどの水溶性ビタミンの栄養状態などは、とうの昔に完了しているかと思いきや、高齢者では、消化・吸収能力が著しく低下しているために、摂取量と乖離している可能性が高い。口から入る量(摂取量)ではなく、尿に出てくる量(排泄量)から水溶性ビタミンの栄養状態を探る。高齢者の24時間畜尿は大変だが、チャレンジしてほしい。◇助成研究評議委員 高齢者の食物摂取量状況を調べ、消化・吸収能力を加味して栄養状態を評価することは非常に難しい。したがって、本研究のように、尿のような侵襲性の低い「生体指標」を用いた栄養評価手法が確立されることは、非常に有意義なことと考える。24時間尿の採取と食事摂取量の把握が可能な研究環境を活かして、2年間で80名のデータを確実に収集し、評価手法を確立するための成果が得られるよう期待したい。 |