【チャレンジ部門】
県立広島大学 人間文化学部
健康科学科
鍛島 秀明
「口腔内の甘味刺激が消化管の運動と血流応答に果たす役割の解明」

◇助成研究評議委員

本研究は、甘味刺激と消化管運動や血流に及ぼす影響を明らかにし、味覚の生理学的意義が解明することをテーマにしているが、味覚が視覚・臭覚等の感覚刺激と相互に、食欲や消化にどのような関わりをもっているのか、今後の研究の発展にも期待したい。

◇助成研究評議委員

視覚、嗅覚、触覚等の刺激によって引き起こされる消化活動を「頭相」応答という。その中心にある感覚は、もちろん、味覚である。しかし、実際に味覚がどの程度に頭相応答を惹起しているかは、よくわかっていない。鍛島氏は、味覚の中の甘味による頭相を、逆に甘味を感じなくすることによって調べようとしている。発想の逆転がよい結果を引き出すことを期待する。