【一般部門】
中村学園大学 栄養科学部
栄養科学科
熊原 秀晃
「若年成人スポーツ競技者のピリオダイゼーションにおける身体活動の変動と食事摂取状況」

◇助成研究評議委員

一般的に、スポーツ選手は「食べ物オンチ」であることが多く、食の専門家は「運動オンチ」であることが多い。そのことにも一因があると思うが、運動選手は競技生活を終えたとたんに肥満したり生活習慣病に罹患したりすることが少なくない。運動をする人は、若年のうちから正しい食習慣を身につける必要があるのだが、記録や勝敗にこだわるばかりに、食生活をおろそかにしがちである。いかにすればその意識改革ができるか、興味深い研究だ。

◇助成研究評議委員

本研究は、スポーツ選手の身体活動量に合わせて適正な食事摂取量を提供するための科学的根拠となる、スポーツ栄養の基礎的で重要な課題であると考える。研究の実施に必要な対象者の確保と、運動生理学の高度な知識と実験手段を有し、食事管理が可能な環境が整っていると判断され、実施可能性と成果が期待される。

◇助成研究評議委員

同じ青壮年期であっても、スポーツ愛好者活動量の変動を勘案して食習慣を考えなければならない視点からの研究である。殊に競技を行っている現役時代の問題だけでなく、引退後の長い人生をも考慮して食育を改めて考え直そうという視点が目新しい。