【一般部門】
中村学園大学 栄養科学部 栄養科学科 安武 健一郎 「幼児の随時尿による食塩排泄量と個体間・個体内および季節変動」 ◇助成研究評議委員 最近の研究で、ヒトの健康を害するリスクファクターとして喫煙の次にあげられるのは食塩摂取量だということがわかってきた。食塩摂取は、高血圧との関係で中高年以降に対する注意喚起が盛んに行われているが、「一生の間に摂取した食塩量」が高血圧の要因になるらしいことも明らかにされつつある。その意味で幼児期の食塩摂取量を知ることは、大きな意味を持つ。幼児の尿をとるのは簡単なことではないが、結果に期待したい。◇助成研究評議委員 増加し続けている高血圧の予防に幼稚園児からの食塩管理を重要と考えられてきているが、日本での幼児期の食塩摂取量の大規模研究が数少ないことから研究計画である。 極めて重要な急がれる課題なので積極的に支援したい研究と思われる。 多職種連携による食塩管理を主眼とした食育のあり方の提案に期待した。◇助成研究評議委員 本研究は、幼児の食塩排泄量の現状と問題点を明らかにするために、100名の幼児を対象に、個体間・個体内および季節変動を把握する計画となっている。幼児を対象に、12日間(連続3日×4季節)尿の採取と食行動の調査を行うのは、実際には非常に大変なことと推察される。本研究が確実に実施され、幼児の食塩摂取量の実態を明らかにするための研究成果が得られることに期待したい。 |