神奈川工科大学
応用バイオ科学部
栄養生命科学科


楠木 伊津美
「「介護施設の超高齢者に対する適切な食事提供に関する研究」」

◇助成研究評議委員

近年、超高齢者を収容している施設が増加しているが、これらで提供される食事の現状を知ることは、今後の「食と栄養」の研究助成には大いに関心を持つべき問題点でしょう。要介護1・2と要介護5・6との食事の適切さを検討し、この指標をなにに求めるかは早急に知りたいところです。介護度程度と必要食事の程度を基礎代謝基準値、健栄研の式、H-Bでよいのか?などの基本的な研究を急がねばならないことでしょう。

◇助成研究評議委員

高齢者施設入居者の基礎代謝量を測定するという、きわめて大きな研究テーマであり、それなりの研究結果も報告されている。意義のある研究ではあるが、研究助成申請者がその研究のどの部分を担当し、助成によって研究にどのようなプラスがあったのかが明らかになっていない。このように大規模研究の一部に対する助成をどうすべきかは、当研究所の今後の“課題”であろう。

◇助成研究評議委員

共同研究者が多く記載されており、報告書の研究内容・結果は研究者1人で行える研究でないことは明らかである。
しかし、報告書を見る限り、研究者自身が何を担当し、どのような成果を得たのか判断、評価することができず、助成金がどのような目的でどのように使用されたのか、申請者の研究に活かされたのか全く不明であったことが残念である。