◇助成研究評議委員

この種の研究は研究計画が立てにくく、どうしても症例報告に近いものになってしまうきらいがあるかもしれない。たとえそうであっても重要なテーマであると思いますが、できるだけていねいに絞り込んだ仮説を設定し、客観的な結果を導けるよう、お願いしたいと思います。

◇助成研究評議委員

口腔癌手術を担当する歯科医師の立場から、術後の摂食嚥下機能の状態と食生活が患者のQOLとどう関わっているかを明らかにし、癌治療や食環境整備の改善・充実に繋がる有意義な調査研究になることを期待する。 研究目的・方法等はしっかり書かれていたが、応募経費の記載が不十分で、本当に実施できるのか疑問の声もあったので、それを払拭して欲しい。

◇助成研究評議委員

口腔ガンの術後は、顔面の形態変化を伴うため、患者のＱＯＬにとりわけ大きな影響を与える。対象者が多いとはいえない研究かもしれないが、摂食に関するＱＯＬの改善は大きな意味をもたらすであろう。ただ、低額とはいえ、助成金の使途については明確な申請が必要と考える。