◇助成研究評議委員

セルロース被覆米を開発している研究者からの申請で、これを摂取することによる血糖コントロール作用をヒト実験によって明らかにしようとする試みである。
申請者は原著論文発表数も多く、研究計画も明瞭・明確なため、実行可能性の高い研究だと思われる。
また、日本人の健康に資する可能性をもった研究であると考えられ、これらの観点から、本研究助成にとって有意義な研究であると判断した。

◇助成研究評議委員

糖尿病（２型）は治療法も予防法もわかっているにもかかわらず、患者数が増え続けている。
その原因の一つに「糖尿病治療・予防食が美味しくない」ということがあげられる。
日本人の主食である白米を「低エネルギー・高繊維でかつ美味しくする」ことは、重要な課題といえる。
医学的には、食品の研究は重要なテーマとして位置づけられにくいが、生活習慣病にあっては、食品の研究は治療の根幹をなすものといえよう。