食べることは、生きること やずや 食と健康研究所

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富山大学医学部 小児看護学講座 長谷川 ともみ
「幼児期における朝食の食欲の関連要因について」

◇助成研究評議委員

幼児期における朝食(欠食、食欲や内容)に関する研究はある程度存在すると思われる。しかし、朝食時の食欲の程度を、環境との関連において検討した研究は少なく、重要な課題であると考えられる。予定客体数がかなり大きく、実施には相当の困難が伴うことが予想されるが、それを乗り越えて、成果を上げることを期待したい。

◇助成研究評議委員

幼児の食行動の実態と背景を、看護学の立場から明らかにし、幼児ケアに活かしていこうという実践的で独創的なテーマである。特に働く女性にとって大きな課題である、幼児の朝食摂取への援助ニーズの検討については、従来の食物・栄養領域の研究とは異なる切り口や要素があり、興味深い。地域と連携した調査で、実施計画も立てられており、遂行可能と判断された。

◇助成研究評議委員

幼児期の朝食欠食率は少しずつ低下してきてはいるが、いぜん25%〜30%とまだまだ高い。欠食の原因や、欠食の影響についての研究は数多く報告されているが、子供の食欲そのものと欠食の関連を調べた研究は少なく、とりわけ保育所児童を対象にした報告はほとんど見られない。

富山市という女性の就業率がきわめて高い地域で、保育所児童を対象にして、朝食の内容、朝食を共にに食べる人、朝食の時刻、起床時刻、就寝時刻、遊び方等々と食欲の関係を調べることは意味深い。研究の結果によっては、母親への援助ニーズが明らかになることが期待される。