日本歯科大学 三輪 容子
「離乳期における適正な離乳食の硬さと口腔機能の発達についての研究」 ◇助成研究評議委員 離乳期の口腔機能の発達を「噛む」という視点から検証しようとするユニークな研究である。離乳期に焦点を当てた点も、他の応募課題に比してユニークである。 この種の研究の社会的重要性を重視し、本研究助成にとって有意義な研究であると判断した。 ◇助成研究評議委員 わが国の核家族化が極端に進んだ結果、「子育ての知恵」が親から子へと受け継がれなくなり、経験も知識も知恵も乏しい若い親たちが、自分たちだけで赤ちゃんを育てている。その結果、不適切な離乳食を与えられることによって咀嚼嚥下機能の発達不足の子が増える傾向にある。 この研究は動物実験のみならず、実際の親子を対象にした調査と組み合わせることにより、適切な離乳食を探る点で、興味深い。 |